一身上の理由により、ネット生活出来なかった間の出来事。

 6月の末頃、今では猫族の中で一番の古株となってしまった寅次郎(6才・♂)が行方をくらましてしまった。
最悪なことに、その前日から子猫を預かっていた。
「また新しい猫が来たから、家出をしてしまったのかしら?」
「どこか具合が悪くて、死に場所を求めて行ったの?」
「車にでもひかれてしまったのかしら…!?」
最悪な想像を、ぐるぐると張り巡らせていた。

 いなくなって3日目ぐらいで、帰ってきた夢を見た。
4日目ぐらいで、鳴き声を聞いたような気がした。
まさかと思いつつも、5日目ぐらいで、友人に悲しみを訴えてみた。
(今まで、何故かこの友人に訴えると、猫が帰ってきたものだから。)
 しかし寅次郎は見つからず、帰っても来なかった。
でもこの友人に話をしてから、
「寅次郎は生きている」と、妙に自信を持ったのだった。この友人には、どうやら不思議な力があるらしい。

 7日目ぐらいで、寅次郎の目撃証言を入手。距離的にも(ちと遠いが)不可能ではないだろう場所。
早速現場に出かけ、声を張り上げて呼んでみる。家出中だとしたら、そうそう同じ場所にもいないだろうけど。
バイトの行き帰りにもその辺りで車を止め、名前を呼んでみた。鈴の音「チリ」とも聞こえなかった。

 10日目ぐらいで、役場の有線放送課に電話してみる。迷い猫の放送を流してくださいと。
土日で担当が休みなのでダメだと言われた。
「んだと、このやろう!!」
心の中で暴言を吐いていた。

 12日目ぐらい。待ちに待った月曜日。早速有線に電話を入れ、放送を依頼。
この日の夜と、翌日の朝・昼・夜の計4回、流してもらうことになった。
 そしてその二日目。4回目の有線放送を聞いたという方から、保護している旨の連絡が入った。


 寅次郎だった!!


 似ている猫などたくさんいるだろうし、本人かどうか、実に不安だった。が、寅次郎だった!!
生きててくれてありがとう(号泣)
役場もたまには役に立つ。


自宅から、5キロも離れている場所に。目撃情報の場所とはまるで正反対のところに。
2週間彷徨っていたとするならば、けっして痩せていなく、毛艶良く。
かといって、どこかに飼われていたという様子でもなく。
迎えに行った私たちを認めた時の寅次郎の安堵した表情を、私は絶対に忘れない。 

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