昔、同人界で生きていた頃まで遡る。
 
 当時、ものすごい人気だったそのアニメは、
ファンや、その同人作家も当然多く、
仲間同士ワイワイガヤガヤも毎週のことだった。
が、大所帯になればなるほど、
仲間内で派閥が生まれてしまう。
そんな仲間から手ひどい裏切りを受けたこともあり
(今では屁でもないことでも、若かりし頃は、天地がひっくり返るほどの大ショックだったのである。)、
別の友人から依頼された、アルフィーネタの漫画を描いてみる事にした。
 
 しかし、「歌」と云えばアニメソングしか知らないこの私。
「アルフィー」の知識など欠片もなく
(3人の名前すら知らなかった)、
せめてイメージぐらいはつかもうと、その友人からCDを数枚コピーしてもらったのだ。
その中の、「ラジカル・ティーンエイジャー」と云う曲。
あるフレーズに差し掛かったとき、私は思わず泣いていた。
 
―――憧れ両手に 抱えた君はやがて
   崩れた夢に立ちつくす 自分を見るだろう―――
 
―――知らぬ間に誰もが 時間の鎖に繋がれ
   生きることと引き替えに自由を売り渡す―――
 
「ああ、自分の事だ」と思った。
涙が止まらなかった。
それから私は、アルフィーにのめり込んでいった。
 
 
 それからは、常にアルフィーの歌に助けられていたと思う。
 仕事で失敗して凹んでいた時。
 失恋した時。
 更に手ひどい裏切りを受けた時。
 いつも癒され、勇気をもらった。
 
 
 ここ数年、アルフィーのお世話にならずに済んでいたんだけどね。
数ヶ月前、ふと、またお世話になるような予感が走ったんだ。
悪い予感ってのは当たってしまうようで…。
 
 
 アルフィー様。
 またお世話になりそうです。
 こんなわがままなわたくしですが、またよろしくお願いします。
 
 
 

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